ビルメンテナンスというのは、
その定義や職務内容が、実に幅広く、混在しているのが現状です。
大きく分類すると、次のようになるのではないでしょうか。
・エレベーター
・ビルディング
・警備
・ボイラー
・中央監視
・清掃
現在、実務上では
低層は1~2階、中層は3~5階、高層は6階以上とされています。
6階以上の建物は、高層建築物といいます。
1995年、いまの国土交通省が策定した指針
「長寿社会対応住宅設計指針」のなかでも、
6階以上は高層住宅と定義されています。
また、消防法や、電波法においても、
高層建築物は「高さ31メートルを超える建築物」とした定義があって
いわゆる10階以上の部分が高層にあたります。
なぜ31メートルなのか?
それは、31メートルが、はしご車のはしごが届く高さだからです。
そのなかで、ビルメンテナンスの歴史は、
清掃業務からスタートしています。
終戦後、東京のビルにはGHQが設置されましたが
軍の指導のもと、アメリカ清掃管理方式によって
日本人は、その建物で清掃作業に従事するようになりました。
日本人が伝統的におこなってきた「雑巾がけ」から「モップ掛け」に。
そして、アメリカの設備清掃のマニュアルが取り入れられ、
請負の清掃業務として発展したのが始まりです。
のち1950年代、最初のビル建設ブームが起きてから、
社内の自主的な清掃作業は、ビルメンテナンス業として外部委託が始まりました。
日本では、ほうき、ちりとり、羽根はたき、たわしなど
古くからの清掃用具や習慣も手伝って、オリジナルの発展を遂げています。
日本の清掃は、世界のお手本としても広く認知されているところです。
東京23区を中心としたビル、事務所や各種施設などの清掃は
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