今回は廃棄物処理法が制定された背景と目的についてお話ししたいと思います。廃棄物処理法はどういった理由から制定されることになったのでしょうか?
■廃棄物処理法が制定された背景
廃棄物処理法が制定されたのは1970年のことです。第二次世界大戦が終わり、日本は高度成長期に入りました。高度成長期において問題とされていたのが、企業が排出する事業用ゴミであり、公害問題を引き起こしていました。1970年に廃棄物処理法が制定されると、ゴミは「廃棄物」という名称で呼ばれるようになり扱い方も変わります。
事業用ゴミの扱いは、新たに「産業廃棄物」という明確な定義が与えられ、処理の方法も細かく定められました。ゴミの範囲は年々拡大しており、それに合わせて産業廃棄物法も毎年改正されています。
■廃棄物処理法が制定された目的
産業廃棄物法が制定された目的は以下の通りです。
「廃棄物の排出を抑制し、適切な処理方法を定め、生活環境の清潔を保持することによって生活環境の保全と公衆衛生の向上を図ること」
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